「青少年国際交流プログラム」（ＩＹＥ）が、今年もたくさんの参加者を得て開催されることを、大変うれしく思います。そして、海外から参加されたみなさん、ようこそ北海道へ。道民を代表して心から歓迎いたします。

ＩＹＥには、次代の担い手である皆さんが、世界の仲間たちとの共同生活を通じて、言葉や文化、政治、宗教などの違いを越えて理解し合い、お互いを身近に感じることで、国際感覚豊かに成長してほしいという願いが込められています。

北海道では、来年、環境を主なテーマに「北海道洞爺湖サミット」が開催されます。このＩＹＥもサミットと同じ「環境」をテーマとして、参加者同士、そして、たくさんの道民との交流を図るための様々なプログラムを用意しています。この１週間が、みなさんにとって有意義で、いつまでも心に残る思い出となるよう、存分に楽しんでください。

ＩＹＥを通じて生まれた友情の輪が、ここ北海道から世界へ広がり、明るく希望に満ちた未来を切り開いていく礎となることを大いに期待しています。

北海道青少年国際交流プログラム（ＩＹＥ）に参加されるみなさんを心より歓迎します。 　北海道新聞社は1987年に創刊45周年記念事業として、若い人たちの国際交流を進めることで国際感覚あふれる人材を育てる取り組みを始めました。

おかげさまで今年は20回目の開催となります。これまでに世界各国から延べ約1,000人、道内からは約4,000人の青少年のみなさんが、この国際交流事業に参加し、友好の輪を広げてきました。今年もみなさんがお互いの国について学び、異なる文化を肌で感じ、理解を深め合ってくれればと思います。ここで芽生えた友情が世界中に広がり、それぞれが得た経験と感性が将来に生かされていくことを願っています。

今年の主題のひとつは「環境」です。温暖化や環境破壊など地球規模の深刻な問題が起きている今、あらためて人と自然の関わりについて考えてみてください。国を越えて同じ世代のみなさんがいろいろなプログラムに力を合わせて取り組めば、素晴らしい成果がきっと生まれることでしょう。限られた期間ですが、楽しく有意義な体験を共有してもらえれば幸いです。